「うちにはITに詳しい人がいないから、育てないとDXなんて先の先だよ」
そんな声を、私たちは何度も耳にしてきました。
でも、実際には——
「どこから手をつけたらいいのか分からない」
「ITに詳しい人材がいないから、DXなんて無理だと思っている」
——そんな中小企業の経営者やご担当者の方にこそ、届けたいお話があります。
実は、IT人材がいないからこそ、現場の知恵と信頼関係を活かした“逆転のDX”が生まれることがあります。
本記事では、澪虹堂が支援した中小企業の事例をもとに、「人材がいないから始められない」という思い込みをくつがえす、現実的で温かなDX推進の道のりをご紹介します。
目次:
1.中小企業のDX推進は、なぜ「DX人材育成計画」から始めるとうまくいかないのか
2.そもそも中小企業のDX推進とは?大企業と何が違うのか?
3.DX推進の人材育成は“最初の一歩”が8割
4.既存ベンダーと伴走者が協働し、小さな改善から始めた成功例
5.小さく始める中小企業のDX人材育成の3ステップ
6.まとめ:DX推進の人材育成計画は“最初の一歩”の後でいい
1.中小企業のDX推進は、なぜ「DX人材育成計画」から始めるとうまくいかないのか
多くの中小企業がDXに取り組もうとしたとき、まず「人材育成計画を立てよう」と考えます。
けれど、現場の実情を知らないまま理想像を描いても、動き出せずに終わってしまうことが少なくありません。
「誰を担当にすればいいのか分からない」
「育成計画を立てたけど、現場がついてこない」
——そんな声が、現場からは聞こえてきます。
実は、
計画よりも先に必要なのは、
「小さな成功体験」
です。
現場で「これは便利だ」「助かった」と感じる体験が、自然と人を育て、次の一歩を生み出します。
2.そもそもDXって何?中小企業のDX推進は大企業と何が違うのか?
DXとは——単なるIT化ではなく、「変化に強い会社」になること
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、簡単に言えば「デジタルの力を使って、会社のあり方そのものを変えていくこと」です。
たとえば、紙の書類をデジタル化するのは“IT化”ですが、DXはその先にあります。
「紙をなくしたことで、業務の流れが変わった」「お客様とのやりとりがスムーズになった」——そんなふうに、デジタルをきっかけに、働き方や価値の届け方が変わることがDXの本質です。
つまりDXとは、「変化に強い会社」になるための土台づくり。
特別な技術や大きな投資がなくても、日々の業務改善から始められるのです。
ここで、大企業のDXは、専門部署や外部コンサルを活用し、全社的な変革を長期的に進めるスタイルが一般的です。
一方、中小企業では、社長や現場担当者が日々の業務を回しながら、限られたリソースで変化に挑んでいます。
だからこそ、中小企業のDXは「現場の困りごとを、身近な工夫で解決すること」から始めるのが自然です。
大きな投資や完璧な計画よりも、「今あるものをどう活かすか」「誰と一緒に進めるか」が成功の鍵になります。
3.DX推進の人材育成は“最初の一歩”が8割
DX人材は、外から連れてくるものではなく、内側から育つもの。
そのためには、最初の一歩がとても大切です。
たとえば、紙の申請書をやめて、無料のフォームツールに置き換える。
それだけでも「便利になった」「時間が浮いた」と実感できれば、現場に前向きな空気が生まれます。
この“実感”が、次の改善を生み、やがて「DXを進める人材」へと育っていくのです。
4.既存ベンダーと伴走者が協働し、小さな改善から始めた成功例
澪虹堂が支援したある中小企業では、ITに詳しい人材が社内におらず、「何から始めればいいのか分からない」という状況でした。
そこで澪虹堂は、初回打ち合わせに同席されていた複合機ベンダーに注目しました。現場の業務や担当者の性格までよく理解しているこのベンダーを、“伴走者”として巻き込むことにしたのです。
そして、澪虹堂は企業とベンダーの間に立ち、両者の言葉をつなぐ“橋渡し役”として伴走を開始。
現場の困りごとを丁寧にヒアリングしながら、ベンダーと連携して、まずは紙の業務フローを見直し、簡単なデジタル化に取り組みました。
このとき重要だったのは以下の2点。
① 企業がベンダーに「売り込まれる」不安を除くため「課題解決」の視点をベンダーにも持ってもらったこと
② ITの専門家ではなくても「DX推進担当者」を社内に配置したこと
この担当者が現場の声を拾い、澪虹堂とベンダーのやりとりを社内に伝える“ハブ”となったことで、改善のスピードと納得感が大きく高まりました。
5.小さく始める中小企業のDX人材育成の3ステップ
澪虹堂では、次のようなステップでDX人材の育成を支援しています。
ステップ1:現場の「困りごと」を見える化する
「紙の管理が大変」「情報共有に時間がかかる」など、日々の業務で感じる不便を丁寧に拾い上げます。
ステップ2:信頼できるパートナーと一緒に、小さな改善を試す
既存のベンダーや地域の支援者と連携し、まずは一つの業務をデジタル化。 「やってみたら意外と簡単だった」という体験が、次の改善への意欲を育てます。
ステップ3:社内に“伝える人”を育てる
改善の効果や気づきを社内で共有し、他のメンバーにも広げていきます。 この“伝える人”が、やがてDXの推進役となっていきます。
6.まとめ:DX推進の人材育成計画は“最初の一歩”の後でいい
中小企業にとって、DXは「人材がいないからできない」ものではありません。
むしろ、現場の知恵と信頼関係を活かせる、絶好のチャンスです。
完璧な育成計画を立てる前に、まずは一歩を踏み出してみること。
その一歩が、やがて社内にDXの風を吹かせ、未来を変える力になります。
「うちも何か始めたいけど、どうすれば…」とお悩みの方へ。
澪虹堂では、無料相談を通じて、現場に寄り添った“最初の一歩”を一緒に見つけるお手伝いをしています。
お気軽に、お話を聞かせてください。
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